ユナイテッド・ユーロ ブラス・クインテットUnited Euro
Brass Quintet
Group
ルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者として全世界で活躍する名トランペット奏者ラインホルト・フリードリッヒの呼びかけにより結成された金管五重奏団。 メンバーは、ラインホルト・フリードリッヒをはじめ、ソロ・トランペット奏者のイエルーン・ベルワルツ、トロンボーンには、ロンドン交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー 管弦楽団の首席奏者を務めたイアン・バウスフィールド、デンマーク国立交響楽団からホルンのラッセ・マウリッツェン、テューバのトーマス・ロイスランドで構成され、バロックからロックまで幅広いレパートリーで活動している。
【メンバー】
トランペット:ラインホルト・フリードリッヒ(ルツェルン祝祭管弦楽団首席奏者)
トランペット:イエルーン・ベルワルツ(元ハンブルク北ドイツ放送交響楽団首席奏者)
ホルン:ラッセ・マウリッツェン(デンマーク国立交響楽団首席奏者)
トロンボーン:イアン・バウスフィールド(元ロンドン交響楽団/元ウィーン・フィル首席奏者)
テューバ:トーマス・ロイスランド(デンマーク国立交響楽団首席奏者)
ラインホルト・フリードリッヒ, トランペット/Reinhold Friedlich
1958 年ドイツ生まれ。7 歳よりトランペットを始める。エドワード・タール、ピエール・ティボーらに師事。1981 年ドイツ音楽コンクール優勝、1986 年ミュンヘン国際コンクール準優勝。1983 年より、フランクフルト放送交響楽団の首席奏者を務めた。バロック・トランペットやキー・トランペットといったオリジナル楽器を用いての演奏から、ベリオやツィンマーマンなど現代曲まで、そのレパートリーや演奏スタイルは非常に幅広い。ベルリン・バロック・ゾリステンなどと共演するソリストとしての活躍の他、ルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者としても2003年から演奏している。世界各地でマスタークラスを行うほか、カールスルーエ音楽大学など各地で教鞭をとり、後進の指導にも熱心にあたっている。
イェルーン・ベルワルツ, トランペット/Jeroen Berwaerts
1975年生まれ、ベルギー出身のトランペット奏者。バロック音楽からクラシック、現代音楽、ジャズまで幅広いレパートリーを持つ。ゲント王立音楽院でジャズ・ボーカルも学び、トランペットと声を自在に操りながら、さまざまなジャンルにおいてコラボレーションを展開している。カールスルーエ音楽大学で名奏者ラインホルト・フリードリッヒに師事。1991年のモーリス・アンドレ国際コンクール優勝、1997年の「プラハの春」国際音楽コンクール優勝など、多数の受賞歴を誇る。1999年よりハンブルク北ドイツ放送交響楽団の主席奏者をつとめるかたわら、ソリストとしても活発な活動を行っている。また、2008年よりハノーファー音楽大学教授を務める。2005年には細川俊夫のトランペット・ソロとアンサンブルのための作品《旅 Ⅶ》を初演。2013年の来日時には、武生国際音楽祭に招かれたほか、サントリー芸術財団「サマーフェスティバル」にて、準メルクル指揮東京フィルハーモニー管弦楽団と細川俊夫《霧の中で》を世界初演した。2014年6月同作品が尾高賞受賞のため、来日。NHK交響楽団と共演。
ラッセ・マウリッツェン, ホルン/Lasse Mauritzen
2006 年からデンマーク国立交響楽団首席ホルン奏者を務める。同オーケストラと R. シュトラウスのホルン協奏曲第1番を協演(指揮:ファビオ・ルイージ)。途中 BBC 交響楽団の客演首席ホルン奏者として活躍する。ソリストとしてデンマーク王立管弦楽団、コペンハーゲン室内管弦楽団と協演。オーケストラでの奏者はもとより、ソリスト、室内楽奏者としても高い評価を得ている。
イアン・バウスフィールド, トロンボーン/Ian Bousfield
1964年、イギリスのヨーク生まれ。1979年15才のとき、ロンドン響シェル奨学金を獲得し、オーケストラ奏者としてのキャリアを開始する。16歳のとき、クラウディオ・アバド指揮EUユース管弦楽団に参加、ギルドホール音楽院で短期間学んだ後、1983年ハレ管弦楽団の首席奏者に就任。同団在籍時に、ガンサー・シュラー作曲「アイネ・クライネ・ポザウネムジーク」初演をシュラー自身の指揮のもと行う。ハレ管にて5年を経て、1988年、師であるデニス・ウィックに代わり、ロンドン響の首席奏者に就任。ロンドン響首席を12年間務める間、同団ソリストとしても多く演奏を行った。ウィーン宮廷管弦楽団を経て、2000年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン国立歌劇場の首席奏者に就任。史上初、唯一のイギリス出身の団員という快挙であった。ソリストとして、ウィーン・フィル、ロンドン響、ロンドン・フィル、BBCフィル、ハレ管、札響、オースティン響などへ多く客演。リッカルド・ムーティ、マイケル・ティルソン・トーマス、サー・ネヴィル・マリナー、ケント・ナガノ、イオン・マリン、マティアス・バーメルトなどの指揮者と共演し、またEMI、カメラータ、シャンドス、Doyenなどとのソロ録音も多い。
トーマス・ロイスランド,テューバ/Thomas Røisland
デンマーク国立交響楽団首席奏者。15 年間に渡りノルウェー放送管弦楽団の首席奏者を務めた。オーケストラのテューバ奏者としての地位を確立し、ルツェルン祝祭管弦楽団、マーラー室内管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公演に出演する。アントン・ブルックナー音楽大学やノルウェー王立音楽アカデミーなどでも教鞭をとり、後進の指導にあたった。