ワルター・アウアーWalter
Auer
Flute
1971年、オーストリアのフィラッハ生まれ。2003年よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団およびウィーン国立歌劇場管弦楽団の首席フルート奏者。ケルンテン州立音楽院にてヨハネス・フォン・カルクレウスに、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学にてミヒャエル・マルティン・コフラーに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラ・アカデミーの奨学生としてアンドレアス・ブラウにそれぞれ師事。オーレル・ニコレのマスタークラスも受講している。首席フルート奏者としてのキャリアは、レックリングハウゼン、カッセルでの活躍の後、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ハノーファーの北ドイツ放送交響楽団を経て現在のポストに就いた。オーストリア国内及び国際コンクールでは、ソリストおよび室内楽奏者として、レオベン、クレモナ、ボンで上位に入賞している。その後、木管アンサンブル「オルソリーノ五重奏団」のメンバーとして大規模なコンサートツアーを行い、成功を収めている。2022/2023シーズンにはソリストとして、中国(シンフォニア・クラコヴィア)、日本(シュトゥットガルト室内管弦楽団、ハイドン・フィルハーモニー管弦楽団)、アメリカ(サンディエゴ交響楽団)、サンクトペテルブルク(マリインスキー管弦楽団)で演奏した。また、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして、これまでにダニエル・バレンボイム、グスターボ・ドゥダメル、ザルツブルク・モーツァルト音楽祭ではラハフ・シャニと共演。またリサイタルではロレンツォ・ゴッシ、沢木良子と長きに渡り共演している。録音も多く、ヨーロッパではBIS、Tudor、Paladino、Sonusから、日本ではカメラータ・トウキョウ、ナミ・レコード、マイスターミュージックからリリースしている。後進の育成にも力を注いでおり、世界各国でマスタークラスやワークショップを開催している。2012年から2018年までウィーン国立音楽大学にて教鞭を執り、また尚美学園大学、神戸女学院大学で客員教授を務めた。2019年、ウィーン国立音楽大学での指導を再開し、同大学の教授に就任している。2022年、オーストリア大統領よりオーストリア科学・芸術名誉十字章が授与された。